let’s get stupid together education

データが復活したです・・・・
超・上層教育 臼井宥文 読みました
イラン革命によって国を追われたパーレビ国王と、元CIA長官のリチャード・ヘルムズが、なんと同じ学校の卒業生だというのだ。』
『「敵だの味方だのと言いながら、世界のトップはそんなふうに繋がっているのか」自分にはまだまだ「見知らぬ世界」があることを、この時強く痛感した。そして彼らが卒業した学校こそ、スイスのル・ロゼだったのだ』
『文献によると、ル・ロゼは世界各国のロイヤルファミリー、大富豪、実業家、政治家、そしてハリウッドスターなどの著名人たちが、自らの子弟の教育を任せることで世界的に有名な寄宿舎学校である。しかし、ただのお金持ちの子供達が集う、スイスのボーディングスクールではない。ここで学んだ子供達は、国際社会で活躍できる教養とマナーを身につける、さらに、ル・ロゼで培われた人脈は、『子供達の将来に大きな影響を及ぼす、とされていた』
日本経済新聞の名物連載「私の履歴書」を読んでいても、成功者とされる人々の陰には、たとえ家庭が貧しくとも子供達へ最高の教育を与えるため惜しみない努力を続けられた親御さんがいることがわかる』
『日本ではいまだ英語ができるというだけで「国際的だ」とか「外資系で即戦力になれる」といった誤った認識を持たれるようだが、ル・ロゼに集うような生徒やその親達にしてみれば「バイリンガルなんて当たり前」だし、それは学力ではなく、「教養」レベルの話なのだ』
『確かに彼女達はうまれながらに裕福だったかも知れない。でもそれは、彼女達のお父さんやおじいさんが、あなたと同じように頑張って勉強したからそうなったの。だから、あなたもこのまましっかり勉強して社会で活躍出来るようになれば、あなたの子供達は、素晴らしい幸せを手に入れることが出来るわ』
『寄付と運用によって蓄積された基金は、ハーバード大学の場合だと349億ドル(約4兆円)にものぼるというから驚くよりほかない。日本のトップの資金力を誇る慶応義塾大学の大学基金が324億円であることを考えると、100倍以上の開きがあることになる。』
『よく、日本は学歴社会だからダメなんだ と批判する人がいる。しかし、実際にはアメリカの方がはるかに厳しい学歴社会であり、それはほとんど「学歴差別」と言ってもいいほど徹底されている』
『要するに、アメリカでビジネス的に成功しようと思えば一流大学に進むか、あるいはベンチャー企業を起こすか、という2つの選択肢に絞られるのだ』
『事業を起こし、それを子供に継がせても、子供達に経営能力がなければ、2代3代と継いで行くウチに必ず事業は破綻する。
『海外のボーディングスクールで学ぶと、日本という国を外から眺めるコトが出来ます。そして日本が世界でどのような立場に置かれているか、どのような評価を受けているかを目の当たりにすることが出来る。その結果「自分は日本のために何が出来るのか」という思いが芽生えるようにんる。そういう人材が一人でも多く出てくれれば、海外留学に携わる者としてもんな嬉しいことは無いですね』
『急成長を続ける中国経済が日本を追い越すのは時間の問題だが、それは教育の分野でも同じなのである』
『中国人留学生が日本の大学を卒業しても、そのまま日本の企業に就職することは難しく、実力に応じた正当な評価が受けられない。しかし、アメリカの大学を卒業すれば、アメリカ企業は国籍に関係なく評価してくれる』
『「落ちこぼれを出さない」ことを目的に導入されたゆとり教育とは、要するに「優等生やエリートを出さない」教育のことだ。たとえフルマラソンを2時間半で走れる実力があっても、クラスの誰かが歩いていたら、一緒に歩かなければならない。自分だけが走ることは許されず、自分のペースで走ることも許されない。どういうわけだか、一番遅い人のペースに合わせて走るしかない。そんな、子供の長所を潰す制度なのである』
『世界中から学生が集まる一流大学と、定員割れギリギリのラインで質の低い学生しか集まらない三流以下の大学という「二極化」傾向は、今後ますます激しくなっていくはずだ』
『公立校が荒廃してしまった現在、経済格差は教育格差に直結し、結果として格差が「遺伝」するようになってしまったのである』
『公立校が健全で、その機能をしっかりと果たしていた過去の時代には、ここまで明確な格差遺伝の図式は存在しなかった』
『日本人はどうやっても日本人だし、根っからの日本人でいい。世界に出て、日本人としての価値観を持って意見することが大切です。ただ、せっかくの意見も日本語で喋っていては通用しないから、英語という道具を使いましょう、というだけの話なんです』
『子供達にはなんらかの社会貢献が出来るような人材になって欲しい。そうやって社会貢献できるような子供を育てることが、わたしが社会に「お返し」出来る唯一の道じゃないかと思うんです』
『こんな世の中で生きていこうと思ったら、とにかく自分を信じる強さが必要です。知識から強さは生まれない。強い自信をつくるのはひとえに「教養」なんですね』