そうですか

人は見た目が9割 竹内一郎 読みました
『たとえば、「本をたくさん読む人」が「たくさん勉強している人」という錯覚が生まれる。「本をたくさん読む人」が必ずしも「情報をたくさん摂取している人」ではないのである。私たちは「本をたくさん読む人」の中に、人望もなく、仕事もできず、社会の仕組みが全く理解できていないと思える人がたくさんいることを知っている』
『社会的に力を持っている女性は、相手の心情を察する必要が無い、相手がどう思っていようとも、命じて動かすことが大事だからである。ところが、社会的に立場の弱い女性は、相手がどう思っているかが大事なのである。自分が生き延びるためには、相手の気持ちを尊重しなくてはならない。必然的に、相手の本心を見抜く勘が磨かれる。』
『日本には、動きを考える上で対照的な芸能がある。「能」と「歌舞伎」である。武家社会に愛された「能」は、動きが刈り込まれ、表現が研ぎ澄まされている。「小さな変化」に大きな世界を感じ取るのが、見巧者である。逆に、庶民文化の華である「歌舞伎」は、一般に表現が大きい。能に比べると、約束事が少ないため、教育程度の低い庶民にもわかるように作られている。受け手に知性を要求しないとい様式をとった、と言い換えてもよい。』