うち朝日なんですが

朝日新聞の正義 小林よしのり 井沢元彦 読みました
『そういう記者がいる背景には、日本の新聞記者には原則として競争がないということがあります。部内の競争があるとはいうけれど、やはり外国、たとえばアメリカの記者に比べたら、ないに等しい。アメリカの記者は最初から一流の新聞社に入ったりしないというか、できないです。まず、地方の新聞社でこいつは敏腕だと認められると引き抜かれる。あるいは、大新聞社に入っても、本当に下っ端の下っ端からスタートする。そこで、鍛えられて成長していくんです。 一方日本の場合は、新聞記者というより新聞社の社員なんですよ。社員で記者職をやっているという感じだから身分は安泰なわけで危機感が無い』
『これからジャーナリストになろうという22歳ぐらいの人間に読ませるものだから、サンゴ事件ぐらい載っていても当然だと思うけど、それこそ教科書に書かれている歴史の逆で、いい話だけかいてある。自社の「教科書」にはサンゴ事件すら載せないのに、自分の国の教科書の、しかも初等用のものに従軍慰安婦を載せろだの侵略行為を載せろだのと言うのは、全くメチャクチャですよ』
『昔、北朝鮮を礼賛して日本人妻をつくってしまったのが朝日をはじめとするマスコミだということを知らない朝日の記者が出てきてしまう。これじゃ虚報が減るはずないよ』
『だから、もし「永山則夫が絞首台の露と消えた」という記事を載せるのなら、最低限、殺された人達のことも書かなきゃいけないと思うんですよ』
『日本ではマスコミ、大学、法曹界の3つが左翼の温床になっています。大学では、経済学だと10年前、20年前はマルクス経済学が主流でした。しかし今や、実業界の要請にしても、シンクタンクエコノミストになるにしても、近代経済学でないと相手にされなくなっています。しかも、旧ソ連でやってダメ、中国でやってダメだったマルクス経済学は、もう誰もやろうとしない。そういう意味ではマルクス経済学は自然淘汰されていくわけです。ところが、歴史学のほうにはまだマルキストがいて、それはどこにいちばんたくさんいるかというと、東大であり、京大であり、そして日本の近・現代史に集中しているわけです。』