一般的な価値観に対するひとつのアンチテーゼというやつです

非属の才能 山田玲司 読みました
『僕たちは「国のために死ぬのが美徳」という常識が一瞬にして「消費こそが美徳」になった国に住んでいる』
『有名企業の役員などを勤め上げた人は、定年間際、ただの人になるのがつらいと漏らすらしい。それは、つまり、タグを外されたときに、ただの狐だった自分を見つけてしまうからなのだろう』
『子供が凡人になるのは、親がそう仕向けているからなのだ』
『天才の構成要素は、ちょっとした才能と大いなる努力、そして、群れの価値観に流されず、「自分という絶対的なブランド」を信じ続ける「自分力」なのかもしれない』
『子供へのしつけが甘いから問題が起こるのではなく、大人の自身へのしつけが甘いから問題が起こるのだ』
『子供の未来は、「親が子供の失敗をどれだけ許せるかで決まる」と考えていいと思う』
『下手に自分の意見を言おうものなら、その考えが斬新だったり革新的だったりすればするほど理解できる人数は少なく、器が小さく頭が悪い人間のほうが声が大きく支配的だった場合、悲しいことに救いの賢者の口は封じられてしまうのだ』
『僕の事務所では絶対に多数決をしない。なぜなら一見、公平なやり方に見えても、多数決をすれば多数派が勝つに決まっているから』
『「こうすればオイシイ思いが出来る」という立場の人達が「どうでもいい」と思っている人達をコントロールして多数決は決まるのだ』
『日本人は、群れから一度はみ出した者を二度と受け入れないことが殆どだ。それでは非属の才能の持ち主を孤立させるだけで、群れ自体の利益にも結びつかない』
『自分の感覚で決めるのはおおいに結構なのだが、自分が常に正しいかどうかはわからないという自覚だけは必要だ』
『人に認められないとか、友人に恵まれないと嘆いているあなた。あなたの話は相手を喜ばせるものですか? それとも、自分だけを喜ばすものですか?』