ルイスフロイスの日記的なフィクションです

ジパング島発見記 山本兼一 読みました
『ジャポン島の人々は、悪魔を拝んでいる。そのせいで、ときには、悪魔に取り憑かれる婦人がいる。ただし、ヨウロッパの悪魔と違って、この島では、キツネなどの小動物が、低級な悪魔として取り憑くことが多い。これは、はなはだ奇異な現象に思われる』
『最初、ジャポンに着いたばかりのころは、こんな貧しい島の人々ならば、ヨウロッパの礼法に従わせるのは、わけはない――と思ったものである。ところが、いま、大村殿に、なぜジャポンの礼法に従わないのかと問いただされて、なにも答えることが出来なかった。この島国は、他のアジアの国のように外国人が支配できる国ではない。ジャポンイスは、それを耐え忍ぶほど無気力でも無知でもない。いま、それをはっきり認識せざるを得ない』