超訳日本の古典

雨月物語 加藤康子 読みました
『「この約束を破ったら、弟は私をそう思うだろう」とひたすら思い悩んでみても、脱出する手立てもない。そんな折、私は昔の人の言葉を思い出しました。「人は一日に千里を走ることはできないが、魂ならば一日に千里の距離も軽々と進むことができる」と。そこで、私は自害して果て、亡霊となり、風に乗って、約束を守るためにはるばる来たのです。どうか、この私の心をくんでください』