24歳、突然、住職に。

ボクは坊さん。 白川密成 読みました
『お坊さんのつける「袈裟」というものが、サンスクリット語に語源をもつ言葉で、漢訳すると「懐色」「不正色」「濁色」といった意味になる。これは、古代インドの人たちが好んだ青・黄・赤・黒・白の「五正色」を避けた、くずれた綺麗でない色をあえて使うという意図がある。』
『青色は多くの色の要素をもっているとされるので他の色よりすぐれていると考えられ、黄色は他の色を混ぜると光が強くなりながら、自分の色を失わないとされる。そして赤色には燃え上がる強い力を込め、白色には、その清浄な性質から一切の根源を見出し、黒色には、他を消し隠すことから調伏する力のシンボルが表現されている。』
『今、残っている宗教のいくつかは、それが「宗教」という形態をとらなかったとしたら、その思想や思考方法が「残っていたかな?」「何百年、何千年と続いたかな?」と考えた時、「そうは行かなかったかもな」と想像する』
『自分たちがわざわざ設定したルールで、自分たちが用意した競技場で、時に涙を流したり、激怒したりしながら、応援や教義をすることは、人間を動物の一種として考えると「相当に変」なことだな、と不思議な気持ちになった』