意外な歴史とお国事情

世界の奇妙な国境線 世界地図探求会 読みました 760
『当時の720万ドルを現在の貨幣価格に換算すると約9000万ドルに相当し、円にすると100億円近くになる。一般的にはたいへん大きな買い物といえるだろう。しかし、1平方キロメートルあたりの購入価格を計算すると、わずか60ドルにしかならない。アメリカは日本の4倍もある広大な土地を、破格の安値で購入したことになる。ところが、当時交渉役を務めたスワード国務長官は、無駄な買い物をしたと国民から非難されたという。アメリカの人々は、氷意外にアラスカから得るものはないとたかをくくり、スワードの決断に冷たい視線を浴びせていたのである。そんなマイナス評価も、やがて一変することになる。役立たずの土地と思われていたアラスカから、金鉱や油田が発見されたのだ。すると、アメリカ本土から一攫千金を夢見る人々が殺到。あっという間に10万人を越える人々が集まり、ゴールドラッシュに沸いた。』