困ったプライドだ

名参謀 直江兼続 小和田哲男 読みました
『戦場において、本当は死にたくないが、家名を上げるために死なざるを得ないという局面が出てくる。なんとか退いて再挙を図りたくとも、退かずにそこで壮烈な討ち死にをするという行動には、戦国武将特有の意識があったように思う。
逆説的にいえば、戦場でどのような死に方をすのかを、常に彼らは考えていたとも言える。つまり、後の人が評価してくれるような場面でなければ、死んでも無駄になる。さらに”犬死に”にならないために、それを語り伝えてくれるであろう証言者がいる場面で死ぬ必要がある。』