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正義で地球は救えない 池田清彦+養老孟司 読んでます
『「地球温暖化」論自体が嘘であると言っている科学者は少なからずいる。あるいは、地球温暖化は事実であったとしてもその主因はCO2ではない、と言っている科学者はもっと多い。
残念ながら、そのような意見が全国紙やテレビなどの大きなメディアで取り上げられることはほとんどない。私自身も、ある全国放送のテレビの報道番組から、北海道洞爺湖サミットを前に特集を組むから番組に出てくれとの依頼を受けていたが、直前になってよくわからない一方的な理由を言われて出演が突然キャンセルになったことがあった。ラジオや週刊誌といった、比較的マイナーなメディアでは「今の地球温暖化対策は意味がない」というような意見を好意的に取り上げてくれるのだが、一方でメジャーな大新聞にはまずそのような意見は載らないし、テレビの報道番組もまた同様である。
 この国では、大きなメディアになればなるほど、日本政府・環境省が立ち上げた「地球温暖化防止大規模国民運動」にただ乗っかっている。大きなメディアほど体制に迎合的で、まるで大本営発表のような報道姿勢になっているのではないか、と言いたくなる』