まだ続く・・・・

正義で地球は救えない 池田清彦+養老孟司 読んでます
 『東京工業大学大学院理工学研究科教授で地球惑星科学が専門の丸山茂徳は、気温変動の最大の要因は主に太陽の活動度と雲の量であり、雲の量に影響を与える宇宙線の飛来量とそれを遮断する働きのある地球の磁場なのだと言う。近年の観測では太陽の活動に減退傾向がみられ、地球の磁場が弱くなっているので、地球は今後、温暖化するどころかむしろ寒冷化に向かう、と丸山は断じている。丸山は、あと5〜10年のうちに自説の正しさが証明されるだろうとも言っていて、科学者の多くが実は地球温暖化説に懐疑的でありながらも沈黙して静観しているなかで、これはなかなか勇気のある言説だと思う。ちなみに2008年前半の地球の気温は、ここ数年でいちばん低かったようだ。』
『そもそも気候というのは変動するものである。恐竜が生息していた中生代白亜紀の地球は今よりずっと温暖であった。地球の温度は現在より平均で6℃ほどは高かったと考えられている。』
『人類誕生以前も以降も、人間の活動に関係なく地球は温暖化と寒冷化を繰り返しているのは間違いない』
『100年前に比べて平均気温がどれくらい高いかというと、0.5〜0.7℃である。100年前より0.7℃高いことがどれほど問題なのだろうか。しかも、気温の測定にしても。それが本当に正確なのかについても疑問視されている。』