恩を忘れちゃいけねぇぜっ

人生は勉強より「世渡り力」だ! 岡野雅行 読みました
『商売の一番のポイントは他人を儲けさせることだ』
『一番価値があるのは、情報を持っている人間なんだよ』
『本業以外のプラスアルファを持つことが大切なんだ』
『必ず、仮は返しておくことだよ。仮をつくったままじゃ、対等な立場で商売が出来ない』
『人は他人の自慢話は話半分で聞くけど、第三者が褒めると信用するものなんだ』
『特許なんて個人でとったって何の意味もないんだよ』
『ちゃっかり特許技術をまねて商品をつくっちまうんだ。特許を持っているほうは、当然、訴える。だけど、大企業にとっちゃそんなものは屁でもない。折り込み済みってとこだね。裁判にはなるよ。だけど、裁判が決着するまでには何年もかかるし、終わる頃には技術は古びちまって、もはや用済みになってる。仮に裁判に勝ったって、わずかばかりの賠償金で終わりってことになるんだ。昔は俺も個人で特許を取ってた。大企業相手に裁判をぶちまけたこともある。もちろん、正しいのはこっちだ。だけど、考えてもみなよ。相手は「こんなにいるのかよ」ってくらい、顧問の弁護師団を仕立てて来るわけだろ。 勝てっこないんだよ。時間もお金もたくさんかかったうえに、結局は負けたって経験もして分かったね。個人で取る特許なんて「気休め」でしかないんだよ。だから、俺は大企業と連盟で特許を取ることにしている。「痛くない注射針」もテルモと共同だ。俺が技術開発、テルモが特許出願ってかたちだね。テルモだけじゃない。トヨタ関係の特許も全部、トヨタとの連名だ。大企業と連名なら、ほかの企業は手出しはできない。いくら欲しくたって、黙っていただいちゃおうなんてことは考えないんだよ。裁判になったって、体力ある大企業がついていれば、分はこっちにあるからね』
『怒鳴ったり、けなしたほうは、案外簡単にそのことを忘れても、されたほうはいつまでたっても覚えているものなんだ』
『ゼロを「10だ」っていうのはウソになるけど、1を「100」はウソじゃない。大風呂敷ってやつだな』
『自分の仕事は安売りしちゃダメなんだ。そのためには、人に出来ないことをやらなきゃな。誰でもできることなんてのは、相手の言い値でやるしかなくなるんだよ。できないことだから、値段を自分でつけられるんだ。』
『変わり者って言われるような人間じゃなきゃダメなんだ。変わってるから、人と違う発想が出来るんだし、人と違うものがつくれるんだよ』
『いくら値段が高くたって、値段を超える付加価値があれば、それが適正価格ってもんなんだ』
『大企業が持って無い技術を持っているってことは、胸を張っていいことなんだ。つきあいが無くなる時は、向こうに切られるんじゃない。こっちから切るんだよ』
『俺も頭に来たから、一言いってやったね。「実績かい?そしたらアンタは、女房をもらう時も実績で決めたってわけだな。いったいどんな実績があったんだい」その後、上司から手紙で、仕事をしたいようなことを言って来たけど「無理だよ。おたくの会社はウチと取引実績がねぇじゃねぇか?」これでおしまいにした。』
『裏切られるってことは、自分を鍛える経験でもあるんだよ。人間いろいろ、仕事もいろいろだってことを、身にしみて知ることになるし、自分がしちゃいけないことを教えてもくれる』
『一度受けた恩は一生ものだと思うね。世話になったのが一回こっきりだとしても、その人が自分のために何かしてくれたって事実は、消えてなくなるわけじゃない』
『一流はマネしようったって出来ないんだよ。逆に言えば、簡単にマネ出来てしまうものは一流じゃないってことなんだ』
『人より先につくって、早く儲けて、見切り時を間違えないでやめる』
痛くない注射針つくった人だよん