所得格差の拡大が教育格差を生む

学歴格差の経済学 橘木俊詔 松浦司 読みました
『男性に関しては、15歳のときに豊かでないと感じている人は年収が500万円弱であるのに対して、豊かであったと感じている人は600万円を越える。特に、「平均よりもかなり多い」と感じている層はそれ以外の層と比較して、顕著に年収が高いことがわかる。一方、女性の場合、年収と15歳のときの主観的豊かさ関係について、単調な関係は観察されない。「平均よりもやや多い」とする層でもっとも年収が高くなり、「平均よりもかなり多い」という層が、最も年収が高くなっているわけではない。おそらく、豊かであったと感じていた女性の多くは、親の所得や夫の所得に依存して就業を行ってない可能性が考えられる。』