金融リテラシーの基本と実践

お金は銀行に預けるな 勝間和代 読みました
『金融リテラシーが身についてない消費者にとっては、元本保証の無い資産に投資するのはリスクが高いから嫌だという発想が根強いかもしれません。しかし、計量できるリスクはギャンブルではなく、単なる投資です。また、確率的に考えれば、一つの資産にだけ自分のすべての資産を投資すると、その資産が不幸にもたまたま下がることは確かにあります。しかし、そのリスク資産を複数に分散投資すれば、すべての資産が一度に値下がりをすることを小さくすることも可能になるのです』
『金融は非常に公正は市場で、勉強すれば勉強した人にリターンが必ず返るしくみになっています。そこには嫌な上司もいませんし、妙な社内政治もありません。アマもプロも、同じ立場で勝負が出来ます。だからこそ、実力主義の厳しい市場ではありますが、金融の知識をうまく味方につけ、その知識を応用していることで自分の資産を上手に運用していることが可能になります』
『一般的に買ってはいけない住宅の最たるものが、新築マンションです』
流動性の高い典型的な地域とは、例えば一流大学の周辺などの物件です』
『景気というものは、いかに住宅を買わせ、いかに借金を背負わせるかというところで決まるといっても過言ではありません。つまり、住宅はある意味、国としても、産業としても、一つの「集金システム」の役割を果たしているのです』
『2012年に的確退職年金の制度が廃止になるため、多くの退職年金が401kに移る可能性が高いでしょう』
『優秀なデイトレーダーは、リスクを管理することで儲けているのであって、勝率で儲けているわけではないのです』
『「金融の勉強をしないから、いつまでも労働でした対価を得られないために忙しい」のであって、かつ、「運用をしないから、いつまでも資金が少ないまま」なのです。鶏と卵の関係です。金融の運用については、実際に行ってみて初めて「ああ、このような稼ぎ方があったのだ」と感じると思います。まずは投資してみてください』
『情報が入りやすいからという理由だけで自分の資産を日本の株式だけを中心にして運用すると、資産配分の80%から90%があっという間に日本株によって占められるということになります。しかし、これはリスク管理上、きわめて危険なことになります。なぜなら、日本は少子化などの影響から、今後、世界に比べて成長率が高くなることは望めまないため、投資対象としての日本株も魅力があるとは言い難いからです』
『一番簡単なリスクマネジメントは「分散投資」と「ドルコスト平均法」です』
『定期預金などにお金を預けっぱなしにしておくということは、選挙時に投票にいかないことと同じで、資本主義に対する責任を放棄している、とまでいえるのかもしれません』