メガネっ娘からヒルズOLまで現代女子生態の基礎知識

コスプレ女子の時代 杉浦由美子 読みました
『双子は自らコントロールしてもう一人とは違うキャラクターになっていくんです。だって、同じ家に、同じ人間が二人もいるのは困るでしょう。個性をアピールしていかないと、周囲の人たちからも同じように扱われてしまう。そんなのたまらないから無意識のうちに違うキャラクターを形成していく。だから双子はキャラがかぶらないんですよ』
『かつてと違って男性の好むタイプも多様化しているので「コレが男性全般にうけるファッション」というのは存在しないし、それゆえに「男に媚びる服装」というのも存在しない』
『大昔も今も男性が「結婚したい女性の職業」として人気が高いのが「看護師」だ。その理由もかつては「尽くしてくれそう」「優しそう」だったが、バブル崩壊後は「経済的に安定している」「手に職がある」と変化している。男性が女性に求めるものが「優しさ」から「経済力」にシフトしているのだ』
『街を歩く普通の女性達が最新のファッションで身を包んでいる。そんな国は日本だけ』
『女性は働かなくても生活できて当然。それをわざわざ社会に出て働くのは、自分の能力を活かして、ライフスタイルを充実させるための「自己実現」だというのだ。しかし、そんなのは今も昔もごく僅かな恵まれた女性達の話である。働くことは「自己実現」のため。「働いている私」は専業主婦の友達よりも輝いている・・・・。こういうのを「勘違い」というのではないか。専業主婦にも、尊敬に値する女性もいるし、軽蔑に値する女性も存在する。反対にキャリア女性にも立派な肩書きとは裏腹にとんでもなく卑しい人間もいれば、強くて心優しい人格者もいる』
『クリエイティブな仕事をしている女性たちには「生活と仕事のバランス」などはあり得ない。クリエイティブな仕事には公私の区別がないからだ。24時間、仕事のことを考えてないと「やりがい」など感じることが出来ない』
『現代女性にとって自立は選ぶものではない。依存したくてもできないのだ。自立せざるを得ないから自立するのだ。そういう意味では女性は生き方の多様性を失ったのかも知れない』
『女の子って着せ替え人形願望や変身願望があるんですよ。周囲を見ても自分大好きな子が増えているように感じますね。みんな、可愛い自分を楽しみたいと思っている。』