同性だから陥る罠もある

女の子を伸ばす母親は、ここが違う 松永暢史 読みました
『どんなに社会で活躍できても社会に貢献できる子どもを残し、未来につなげていく「世代交代」ができなければ「動物」としては一人前になれません』
『さまざまな経験をするチャンスに背を向け、好奇心を封印して育った子が、周囲を溶け込むことができないくせにプライドばかりが高い権威主義者になったり』
『「本を読む時間がもったいないから、映画で」という考え方は、古典的名作のあらすじだけ読んで理解した気になっているのと同じこと。ストーリーを知ることよりも作品世界を味わい、空想し、楽しむ喜びは、子どもの頃から読書を習慣にしていないと、身につかないものです』
『「まぁ、先生には先生のお考えがあるかもしれないから、言う通りにしておいたら?でも、お母さんは、ずいぶんバカらしい話だとは思うけどね」などと、さりげなく本音と建前の使い分けを伝えるとよいでしょう。そこから自然と要領のよさを身につけていくことも、子どもにとって現代社会的「学習」と言えると思います』
『場に応じて、どのようなふるまいをすべきかを瞬時に判断し、使い分けることができるということは、周囲を冷静に観察する力と、状況判断能力にすぐれているということ。このふたつの力は、勉強が高度になるにつれて、非常に重要になる力であり、頭のよしあしを分ける力なのです。「観察力」と「判断力」は知性の源です』
『ひとつのものでかかったストレスを、別のことをするときに解放し、そしてそこで得たエネルギーをそのまた先の仕事で使う。このように人間エネルギーは循環箇所が多ければ多いほど、効率よくバランスよく生きていけるもののようです』
『物事がわかるおもしろさや問題が解ける爽快感を知った子どもは、勉強がどんどん楽しくなります。そして、どうすれば勉強がさらに楽しくなるか、自分で工夫するようになります。これで頭がよくならないはずがありません』
『もっともといけないのが、「くだらない」とか「気持ち悪い」などという無神経な言葉で、子どもの「感受性」をつぶしてしまうことなのは、言うまでもありません』
『自分は今のままでいい、ありのままの自分でいいという自己肯定感が持てた子どもは、どんなことにでも挑戦する勇気を持つことができます』