名画で読み解く

ハプスブルグ家12の物語 中野京子 読みました
『そうそうたる画家を輩出し引き寄せたスペインに対し、あくまで「耳の人」(=音楽の人)で「眼の人」(=絵画の人)ではないドイツ語圏内には、近・現代以前の美術史に残る画家といえば、デューラークラナッハくらいしかいなかったからだ。おかげでオーストリアハプスブルク系統には名画と呼べるものが少なく、ハプスブルクを代表する女傑マリア・テレジアでさえ、全く残念なことに価値ある肖像画を一枚も残していない。』