幸せの食品インスタントラーメンの生みの親・安藤百福

インスタントラーメン誕生物語 中尾明 読みました 1260
『わたしは仕事が好きだ。自分の好きな仕事が出来れば、どんなに忙しくても平気だ。自分で計画を立て、それを達成したときの満足感は、詩人や画家が作品を完成させた時の気分ににている』
『「しかし、輸入品にはにおいがなくて、国産品ににおいがついたのは、なぜなのか」このなぞを、百福は追求した。そして、ついに思いがけない事実をつきとめた。「発泡スチロールのカップは、アメリカでつくってもにおいがある。それを日本へ輸送する途中、船倉の気温が上がり、ひとりでに熱が加わって、においがとんだのだ」』
『百福は、チキンラーメンのとき、日本人のサルまね根性に悩まされた。だれかの考案や発明が、利益を生むとわかったら、いっせいにまねをして、同じようなものをつくろうとする。実用新案や特許を出願して、新商品を開発した自分の利益を守ろうとするのだが、法律の網の目をくぐって、まねをするものがあとをたたない。』