私の女の価値ってお幾ら?

芸のためなら亭主も泣かす 中村うさぎ 読みました 1333
『男はどうして「本当の君は、かわいくて壊れやすい少女なんだろ」などと知ったかぶって言いたがるのだ。女はすべからく少女であるべし、などと思っているのか。』
『「人は人、自分は自分、他人の視線に振り回されず、自分らしく堂々と生きておれ」みたいな説教をする人がいて、そりゃまぁ一理あるとは思うけど、そうは言っても我々は他人の中で生きているのだ。他人の視線をまったく遮断して生きることなど不可能だし、その視線に自意識が揺れ動くのは当たり前ではないか。てゆーか、もしも揺れ動かない人がいたとしたら、それはそれで「客観性のない人」であって、とても他人と共存しにくい人物だと思うわよ。「客観性がない」ということは「他人の気持ちに対する想像力が働かない」ということだから、他人の痛みも共有できないコミュニケーション不全者になってしまうのよ。』