言葉の世界への道案内

はじめての言語学 黒田龍之助 読みました
『もともとは「あらたし」だったはずが、いつの頃からか「あたらし」になった。「ら」と「た」が入れ替わってしまったのである。ほかにも「あきばはら」が「あきはばら」「さんざか」が「さざんか」なんて例もある。こういうのを音位変換、またはメタテーゼという。この用語は覚えておくといいかもしれない。「ぶんぶくちゃがま」と言おうとして「ブンブクチャマガ」なんて言った人がいたら、ニヤリと笑って「それってメタテーゼを起こしているよ」。そういうこと言うから、言語学者は嫌われる。』