なぜマイケルは誤解されたか

マイケル・ジャクソン 西寺郷太 読みました
『ジャクソン兄妹を3世代に分けるなら、長女リビーからジャーメイン、ラ・トーヤまでが「貧しかったが、普通の少年時代を少しは楽しめた世代」、マーロンとマイケルは、「幼少時代からスパルタを受け、デビュー直後に大ブレイクしたため、少年時代がなかった世代」、そしてランディとジャネットは、「物心ついた時には兄妹はスーパースター、家は大金持ちのセレブリティの世代」。この3つに分けることが出来る。』
『「ヴィクトリー・ツアー」は、アルバム《スリラー》とマイケル人気が絶頂を迎えた輝かしいツアーであったのと同時に、ステージ裏では兄妹や家族を巻き込んだ金銭的なトラブルや、プロモーター達の不手際、チケット販売方法を巡る混乱が耐えなかった。それぞれの兄妹の弁護士達による主張合戦も続き、家族の間には悲しい風が吹き続けていた。兄妹はギャランティーで暫くは豪勢な生活を過ごすことが出来た。しかし、その暮らしは長く続かなかった。』
『そんな話出来るわけないじゃない。結果的に、あれだけのスーパースターが集まってくれたんだよ。「もともとは僕達だけで歌うつもりでした」なんて言えば、依頼を受け入れて参加した側からすれば「あれ?本当は来て欲しくなかったのかもな」ってニュアンスにとられかねないだろう。今<ウィ・アー・ザ・ワールド>の発表からこれだけ長い時間が過ぎて、そしてマイケルが亡くなったら、こうしてはっきり明かせるのさ』
『当時、友人のエルトン・ジョンらはマイケルに対し、「絶対に和解などしては駄目だ。何年かかっても裁判で闘うんだ」と主張した。「また同じように君を訴える輩が出てくるぞ」とも言い、司法の場での徹底抗戦を強硬にアドヴァイスしたという。』